「原田式経営のポイント」をご紹介する.
経営は「思いやり」と「アイデア」
今までのコラムでご紹介したように,原田師の経営哲学の根幹にあるのが,従業員を育てる愛情である.
従業員が離職した後もその幸せを願う.
作業員から昇格した女性職員に,経営を教え故郷に帰った後小さな食堂を経営する力をつけてやる.
ほんの数ヶ月で止めてしまう作業員にも,1週間かけて原田式経営哲学の企業文化を理解させる.
無駄と思われる教育を続けることにより,女子作業員が故郷に帰って母親となった時に,子供たちの道徳教育に役立てば立派な中国人が増えSOLID社で生産しているSONY製品を買ってくれるであろう.
「情けは人のためならず」と言うことだ.
原田師のアイデアについては,何から語ってよいか分からないくらいある.
今回はこんな一例を紹介しよう.
以前ご紹介した社内プロジェクトや職場ごとの勉強会は,就業時間後に始まる.そしてそのプロジェクトや勉強会への参加を促進するために,従業員の送迎バスの出発時刻を,就業時間から1時間ほど遅らせてあるのだ.
そのため1時間バスが出るのを待つよりは,皆と一緒にプロジェクトや勉強会に参加した方が楽しくなる.
こういう「仕掛け」(アイディア)があってこそ「仕組み」がうまく回るものだ.
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