2010年02月09日

【原田語録】幹部の育成

「原田指導語録」の中から,幹部育成のエピソードをご紹介しよう.

「原田指導語録」とは以前ご紹介したように,原田師の秘書を勤めた職員が2代にわたり残した原田師の指導記録である.


原田師が経営していたSOLID社は,開業以来ずっとAiwa,SONYのOEM生産をしていた.しかし2009年SONYからの受注が少なくなり,別の顧客製品も生産することになった.

このプロジェクトは,原田師がSOLID社に経営参加する前の経営陣が取ってきたプロジェクトであり,仮にD社製品としておこう.

原田師が指導してきたSONY製品の生産は部品のコストから,完成品の出荷価格に至まで全てが従業員にオープンであった.

しかしD社製品は,従来のSOLID社のやり方が適用されており,一切の情報が従業員にオープンされていない.またモノ造りに関してもSONY製品とは大きな違いがあった.
このため原田師は,従来製品の生産とD社製品の生産を明確に区分した.

現場で作業している作業員には分からなくても,幹部職員には今までのやり方と違うことが分かってしまう.そして今までのやり方に誇りを持っていた彼らは,D社製品の生産に不満を持つようになる.

そんな時に,原田師は生産技術課長をD社生産の工場長に任命している.部長職を飛び越しての昇格だ.

20代,30代の幹部職員がどう感じたか分からないが,他の会社ならば「姥捨て山人事」と思われるであろう.

しかし原田師はこんな指導をしている.
新任の工場長(SOLID社にはそれまで工場長という職位はなかった)と全部長を前にして,新任工場長に,生産,技術,品質に関する全ての職場にわたって,どの部署のどの階層の職員が何をすべきか一覧表を作ることをミッションとして与えている.

そしてこのミッションを自己成長のチャンスとしろと指導する.

不満を持っている部署に配属されれば,腐ってしまう可能性がある.
そこに明確な目標を,自己成長のためという目的とともに与える.
これで新任工場長のモチベーションはグーンと上がったはずだ.

仕事に対するモチベーションは仕事で上げるべきだ.いくら福利厚生を良くしても,モチベーションは上がらない.

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posted by 林@クオリティマインド at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 原田語録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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