2010年05月18日

第三回原田式経営哲学勉強会・議事録

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第三回原田式経営哲学勉強会・議事録
SOLID社のマニュアル文化について



勉強会に使用した資料はこちら↓
第三回勉強会資料をご参照下さい.

  • 新人教育マニュアル
    新人教育マニュアルは全400ページある.始めの1/4までに,従業員の健康・安全の心得などが書いてある.この部分を読むと,会社が両親と同じように自分に気をかけてくれているのが分かる.
    原田氏は以前,新人は教育が始まって3日目で顔つきが変わってくる,と言っていたが,この様な教育により新人が会社を信頼するようになるためと思われる.

  • 素質教育マニュアル
    従業員素質教育,職場素質教育マニュアルがあり,仕事をするに当たっての心構えが説かれている.こういう部分に原田式人材育成術のポイントがあると思っている.
    素質,職業意識の開発の狙いは,知識を与えることではなく,期待する行動が取れるようにすることである.「職場素質教育」には,期待される行動・発言とその逆の悪い例の行動・発言が書かれている

  • 作業不良対応マニュアル
    作業不良事例を集め,その原因,対策(人,物,設備,方法に分けてある)が事例として集めてある.製造FEMAの結果を,分かりやすくまとめてある.
    なかなか根絶できない人為ミスによる不良対策として,有効.

  • 班長マニュアル
    班長の仕事だけにとどまらず,生産している製品の技術的な内容,使用方法なども詳細に説明してある.

  • 技術員マニュアル
    MODAPTS法(モダプツ法)に関する説明まであり,内容的にはかなりレベルが高い.
    MODAPTS法(モダプツ法)は,インダストリアルエンジニアリング(IE)の手法である.
    人間の自然な単位動作には,動作時間に個人差はほとんどないと言う仮定に立ち,単位動作とその所要時間を調べておく.作業や機器の操作を単位動作に分解し,その積み上げにより作業・操作の所要時間(正味時間)を予測できる.逆に言えば,作業にムダや無理があるかを,時間を尺度に実測評価することが出来る.



■議論
  • マニュアルを具体的にどう作るか.
    従業員が自ら進んで作るように仕向ける.
    知識を持っているだけでは無意味だと教える.知識を活用して能力とすることにより始めて評価される.それを人に教えられるようになって,更に高い評価となる.自己成長をモチベーションの源泉とすることにより,自ら喜んでマニュアルが書けるようにする.
    もう一方で記録する文化を作っておく.各自が今日学んだことを自分の成長のために記録して置くようにさせる.

  • 間接職員のマニュアルを作ったら,組織間に壁が出来た.
    各職場の責任範囲が明確になったことにより,他部署との協調が薄れた.
    昔日本は,職務分掌があいまいなままお互いに助け合う形で仕事をしていた.これが出来ていたのは,日本と言う特殊な環境(均一な環境)に依存するものであり,これを中国に適用することは出来ない.部門間の強調を含めてマニュアル化する.若しくは,作業マニュアル以外に職業意識を養うマニュアルにより,サービス精神,協調性などを育てる.

  • 原田氏がSOLID再建のために始めにやったこと.
    原田氏は,赴任後毎朝部長に教育をした.同時に情報の伝達が上から下に下りるように,会議体を作り,作業員まで原田氏が話したことが伝わるようにした.
    自己成長により理想工場を建設することを共通目的とし,実際の教育・訓練によりモチベーションを高めて行った.全社の中でモチベーションが上がった人間が閾値を超えると,一気に全社に伝播する.

  • マニュアルの形骸化
    マニュアル・標準の類は,その時点で最高のものに固定することであり,将来にわたって最高であり続ける保証はない.マニュアル・標準を策定したら,必ず改訂することを視野に入れておくべき.
    従って,お金のかかる製本などはしない方が良い.安く簡単に改訂できるマニュアルを目指すのがよいと考えている.
    林が提案している「リーダのためのQC手帳」は両面コピーを真ん中で二つ折りにしホッチキスで留めただけの物.これならA5版50ページくらいなら1冊5元程度で作れる.



■参加者の事例

会議をOJTのチャンスと捉え,出席者全員に議事録を書かせている.
これを読むことにより各自の理解度が分かる.理解度が不足している人には個別面談により理解度を補っている.

論語を読ませている.
月に1,2通感想文がレポートされてくる.

マニュアルは従業員全員で作っている.
良い物があれば報奨金(1000元)を与え採用している.

マニュアルのマルチメディア化
ディジタルカメラ,カラープリンタの普及により,写真などを豊富に使ったマニュアル・作業手順書が簡単に作れるようになった.更に動画,音声などを取り入れた,マニュアル・作業指導書に進化していくと考えている.
手先の動作で,上手い下手が別れてしまう作業を,動画で教えることにより効果を上げた例がある.

■付録
  • 員工素質教育・目次
    1.誠実,向上心,他人に迷惑をかけない
    2.純粋から優秀な人材まで
    3.自分のために一生懸命仕事をする
    4.良い生活習慣を養う
    5.場所をわきまえる
    6.別の角度から問題を見る
    7.固執と放棄
    8.批判をどの様に正しく扱うか
    9.慣れればこつが分かる
    10.小さな事をないがしろにしてはならない
    11.食事の後はお碗と箸を正しく処理をする
    12.自主的判断能力
    13.騒がしさに別れを告げ安静に生活する
    14.規則が無ければ丸にも四角にもならない
    15.朝会の重要な意義
    16.立ち作業をどう理解するか
    17.なぜ日記を書かなければならないか
    18.夜勤仕事に慣れる
    19.勤務時間がなぜ一定でないか
    20.休みを取ると言うことはどういうことか
    21.新人は試用期間中は外泊禁止
    22.服装身だしなみ
    23.なぜ髪や爪を伸ばしてはいけないか
    24.首飾りをして仕事をする影響
    25.食事は職場や宿舎にもって行って食べては駄目
    26.出入りにはなぜカードを通さなければならないか
    27.仕事をしない逃亡兵
    28.なぜ人事は教育・訓練をしなければならないか
    29.軍隊訓練を怖れてはいけない
    30.宿舎はなぜ友達と同じ部屋ではないのか
    31.男女宿舎はなぜ行き来してはいけないか
    32.能力とチャンス
    33.宿舎ではなぜ個人電気器具を使用してはいけないか
    34.外の人間をなぜ宿舎に泊めてはいけないか
    35.なぜ総出勤時間で給与を計算するのか
    36.残業時間外勤務をどう理解するか
    37.不良品はすぐに処理をする
    38.新人は試用期間中は内部登用に応募できない
    39.どうしたら間接職の職位に就けるか
    40.新利は自分の成長に適しているか
    41.冷静な思考を学ぶ
    42.同好会は自分を楽しく成長させる
    43.なぜ現場の基本から始めるのか
    44.成功への道はどこにあるか
    45.どうすれば才能を発揮できるか
    46.責任意識が人生の勝敗を決める
    47.夜班の作業員は外出してはならない
    48.学習資料の公開
    49.公共の場所でゴミを捨ててはいけない
    50.なぜ秩序を守らなくてはいけないか

  • 職場素質教育・目次
    1.積極性
    2.持続性
    3.責任感
    4.自信
    5.向上心
    6.チームワーク
    7.至誠の精神 敬业精神
    8.創新と改善
    9.規則遵守
    10.サービス精神
    11.自立心
    12.行動力
    13.誠実
    14.視点を変える
    15.顔を見て叱る
    16.忍耐力
    17.感謝心
    18.目標管理
    19.基礎からやる
    20.意見と不満
    21.自由とわがまま
    22.報酬は給料より大きい




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posted by 林@クオリティマインド at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 原田式経営哲学勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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