2010年05月28日

交換日記

あとで読むSOLID社では,新入社員は3ヶ月間日記を書くことを義務付けられている.その日記は,班長などの上司が毎日読んでコメントを記入することになっている.

この交換日記の目的は,
  • 新入社員に早くSOLID社文化になじませる.
  • 新入社員が新しい環境で感じる不安を取り除く.
  • 新入社員の心の変化をすばやく捉え,適切な指導をする.

と言うことだ.

最近,深セン市にある大手EMS工場・フォックスコンで自殺事件が連続で発生している.今年1月から5月27日までの間に13件の自殺・自殺未遂事件が発生している.自殺の原因は,仕事上のプレッシャーが大部分のようだ.

フォックスコン社の郭台銘総裁の弁明によると,自殺者のほとんどは入社6ヶ月以内であり,会社の責任によるものではないと言っている.

この様な発言は,農村から出稼ぎに来た若者の心情を理解しているとは思えない.
家族から離れ,見知らぬ同僚の中に放り込まれ,ほとんど会話もなく孤独感を持つ.この様な若者が,ちょっとしたきっかけで「死への誘惑」に負けてしまうことはありうるだろう.

もしフォックスコンにも,原田氏が考えた「交換日記制度」があったら,この様な惨事が連続して発生することはなかったのではないだろうかと考えている.



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posted by 林@クオリティマインド at 16:16| Comment(1) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど、それはいい方法でしょう。

上司のコメントがカギですね。

ブログにコメントがあるだけても癒されますから、よく分かります。

若者の孤独な経験も誰かの役に立つ日が来るかもしれません。
Posted by 踊る人形 at 2010年06月08日 20:49
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