2010年10月24日

第六回原田式経営哲学勉強会・議事録

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第六回原田式経営哲学勉強会


テーマ:企業文化(工場見学交流会)
日時:2010年10月16日14:00〜17:30
会場:東莞市塘厦・百楽仕汽車精密配件有限公司
参加者:30名(内日本人:16人,中国人:14人)


今回の原田式勉強会は,百楽仕の富田社長が作られた,企業文化紹介ビデオの完成に合わせ,百楽仕の工場を訪問し工場見学交流会の形で実施しました.

百楽仕・富田社長,易工場長,趙総務副部長にご対応いただきました.

  • 企業紹介ビデオ
    顧客向けではなく,従業員とその家族のために制作した.
    豊かな企業文化があれば企業は強くなると言う信念で制作した.
    東莞のビデオ制作会社に委託し,3日間現場撮影し12,000元の費用で完成.
    社内報「百楽仕之家」とビデオを家族に送った.

    ビデオは5つの企業文化を紹介.

    • 笑顔(微笑)
      朝礼で,笑顔で挨拶の訓練をしている.守衛室,工場内の職員,作業員全員が笑顔で挨拶をする大変気持ちの良い工場です.
    • 人材育成(人財)
      富田社長ご自身も,新入社員研修,日本語研修を担当しておられます.
    • 仕事熱心(敬業)
      社長を初めとする幹部が率先垂範を示す.優秀な社員を企業文化スターとして選定している.
    • 向上心(向上)
      モチベーションを向上させる.自主運営を尊重する(百楽仕発展委員会)
    • 恩返し(感恩)
      恩返しを通して団結を高める文化を築き上げる.従業員への恩返しとして誕生会には一人ひとりに合わせたプレゼントを贈っている.

    企業文化紹介ビデオは,富田社長が「今天好不好?」と言う問いかけにあわせ
    全員が「好!」「很好!」「非常好!」「乾杯!!」と声を合わせて乾杯するシーンで締めくくられている.

  • 工場見学
    富田社長と易工場長の引率で2グループに分けて工場内を見学しました.
    • バーコードシステム
      工場内はバーコードによって管理されている.バーコード管理の導入は次の3ステップによって行われた.
      • 第一ステップ
        納品通い箱(プラスチックコンテナ)の管理.バーコード管理の導入により99.5%回収が可能になった.ダンボール梱包と比較すると通い箱の利用は,コスト(初期投資は13〜18ヶ月で回収できる)および環境負荷の面で優位.
      • 第二ステップ
        倉庫の管理.完成品在庫をロケーションフリーで保管している.入庫時は空いている棚に自由に納入.出庫時はコンピュータから品種・先入れ先出しに従って出庫すべき棚番号が指示される仕組みとなっている.これにより倉庫の有効利用が図れる.特に製品品種が多い場合は,フレキシブルな倉庫運用が出来る.
      • 第三ステップ
        ショップフロー管理.投入材料の間違い,工程飛ばしを防止するためにバーコードを使っている.作業者,時間,工程投入・完了時刻も記録される.
        これにより,生産履歴のトレーサビリティが30分以内で確認できる.
        また生産出来高管理ではなく,生産進捗管理が可能となった.

    • 見える化
      作業指導書の図式化,写真化,PC化,ビデオ化.楽しいから覚える.
    • ローコストオートメーション
      中国では大きな投資をしてフルオートメーションをすべきではない.特に工程間のつなぎなど金をかけずに,工夫をすべき.
    • 中間在庫
      中間在庫のパレット置きを禁止している.中間在庫が発生しないモノ造りを目指す.
      ATAC活動(製品ごとのチーム改善活動)で中間在庫棚をなくし,有効スペースを作り出した.
    • 現場会議
      工程進捗会議,毎朝の不良会議は現場の電光掲示板,掲示物,不良現物の前で行う.
      不良は%管理からppm管理に移ってきた.工程内不良の今年度目標は100ppm.
      現場掲示物には,方針管理・目標管理もある.方針管理・目標管理は年間4回PDCAを回している.係長以上の業績評価(3ヶ月単位)に目標管理が使用される.
    • 成型作業
      成型機は同じ間隔で整列し,行灯が一目で見渡せるように配置している.
      ZR(全数良品)を3ヶ月達成すると,全数検査から抜き取り検査に移行する.
      段取り換えは15分目標.可動率は95%以上.各成型機ごとに現在の生産品目,可動率などが見える化されている.
      バリ取りはやらない.バリが発生したら生産を止めて原因対策を実施する.
      金型は空調の効いた場所に保管されている.金型は,すべてFMEAで先に管理等級を決め,それに従ってメンテナンス計画が決められ金型保管場所に掲示してある.


  • 質疑応答
    • 企業文化導入の経緯
      最初の2年間は,すべて指示,すべて報告をさせた.
      次の2年間で,上からの指示だけでなく下からの提案を求めるようにした.
      この後,教育指導を強化し,第3ステップとして,提案型の組織運営にしたいと思っている.
      そのために,3年先の夢,2年先の希望,1年先の実施を意識し,誰が何をしなければいけないか,そのためにいつ何を教えなければならないかを考える.
    • 企業文化を作り上げるために必要なものは?
      本気,情熱,継続
    • 従業員満足調査
      毎年従業員満足調査を実施しており,ずっと満足度は向上している.
      満足度調査の結果で,対策を考えるのではない.
      業績が上がれば,従業員生活が向上するようにする.
      企業文化五項目にきちんと取り組めば,従業員満足は向上する.

第六回原田式勉強会.jpg


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posted by 林@クオリティマインド at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 原田式経営哲学勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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